現秋田県立美術館(平野政吉美術館)が耐震補強工事をした場合、当初、2008年3月当時、費用は
約1億4千円である県は説明していた。さらに、移転新築した場合は県有地との等価交換により、県の現金支出は
ゼロであり、移転したほうがよいとの説明があった。
しかし、2010年2月に、県立美術館を移転新築した場合、県有地との相殺分の他に県の想定を遥かに上回る
9億円の支出があることが分かると、県は、現県立美術館を存続させる場合、今後10年間で、
10億円の費用が発生すると言う数字を出してきた。
この数字の変化、上昇は一体何なのだろう。
あくまでも、県立美術館を耐震補強工事を含む改修はせずに、移転新築すると言う前提の下に、都合のいい数字を作為的に出してきたとしか思えない。
あくまで移転新築に拘らなければならない理由は、一体何だったのか。
県民のニーズが十分に考えられたのだろうか。
また、新県立美美術館の建設費は、県有地との相殺分も含め、20億円掛かっている。9億円ではない。
現地での改修のほうが、費用が掛からないことは、明らかなことだ。
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