2012年9月10日

現県立美術館(平野政吉美術館)の耐震性

 7月22日に開催された安藤忠雄氏の講演会を聞いた人の話によると、県から新県立美術館の設計を依頼された当の安藤氏が、現在の県立美術館(平野政吉美術館)の移転について、作品とその時代の建物との関係は大切であるから、今の美術館を残し補強する形にしたらどうかと話したとのことだが、耐震性を理由に移転新築になったとのことだ。

 当時の報道などでは、そのような記事はなかったので、事の真偽は確認できないが、県立美術館の移転新築をする必要があるのかと、改めて思う。

 現県立美術館(平野政吉美術館)の「耐震性」については、一度も耐震調査が実施されていない。県内のある建築士によると「建物自体、開口部が少ない。壁で四方を囲っており、耐震性は比較的高いはず」(平成22年2月5日、週刊アキタ)とのことである。

 現県立美術館(平野政吉美術館)の移転理由とされる建物の「耐震性」すら疑わしい。



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